チノ「ふぅ……こんなものですかね……。もっと上位になるように頑張らないと……」

ワイ「チノちゃーん！」　バターンッ！

チノ「ひゃあッ！？」

ワイ「チ、チノちゃーん！　ごめんよーッ！　チノちゃんは毎日ワイのためにマリオカートの練習してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ！」

チノ「べ、別に、マリオカートの練習するくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は下手で、あんまり楽しくなってもらえないから」

ワイ「そ、そうだ！今から見本を見せるからね！ちゃんと見ててね！」

チノ「こ、こうですか？」

ワイ「ウオーッ！　チノ！　スタートダッシュキメるぞ！」ドピュドピュドピューッ！

チノ「ひゃあッ！」ビシャーッ

ワイ「くっ、ふぅ……！　1位だぁ！」

チノ「ほんとうです……で、でもなんで……？」

ワイ「それはね……タイヤをローラータイヤに変えたからだよ」

チノ「ローラータイヤ……」

ワイ「そう！　マリオカート8DXはウルトラミニターボを溜めるのが大事なんだよ！　だから、スピードや重さなんて、二の次なんだよ！」

チノ「ウルトラミニターボ……」

ワイ「そしてね、早い段階にコインを集めたんだよ」

チノ「コインって意味があるんですか？」

ワイ「コインを一枚溜めるごとにスピードが1%上がるんだ！」

チノ「そうなんですね…」

ワイ「そして一番大事なのは最初から一位を狙っていくこと。最後にアイテムで逆転するより1ラップから上位の順位を保ち続けるのが大事なんだよ！」

チノ「はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、練習に付き合ってもらってもいいですか？」

ワイ「もちろん！」
その後、ワイは一晩中チノちゃんとマリオカートを続けて次の日の朝は起き上がれないほど疲弊していた。
でもまぁ、その日以来、マリオカートをするときチノちゃんがコイン枚数を気にするようになったので結果オーライ！　終わり